JR事故,郵政民営化,女性専用車両
JR事故,職住接近していたらどうなっていたでしょう? 職住接近していたら女性専用車両も不要だったかも。
この国では,戦前赤紙によって,あっさりと人間の命がもてあそばれました。戦後は,高度成長とやらで産業戦士は過労死もいとわず「お国のために」働きました。リスクはすべて自分持ち。赤紙より始末が悪いかもしれません。
国鉄民営化が労働運動潰しの手始めでした。郵政民営化がその総仕上げ。バブルを挟んで,「若いときの低賃金は,将来取り返せるから」という暗黙の約束をルールが変わったと称して反故にしました。ルールが自動詞的に変わるわけがありません。だれかが意思を持って変えなければかわりません。その誰かは,なんの責任もとりませんでした。
労働運動なしの社会で,成績主義は,コストカット,首切の手段として,労働強化に多いに力をふるっています。サマータイム導入は,冷房カットの中でのサービス残業追加に終わるでしょう。
マスコミや政治家は,プロ意識と声高に叫びますが,プロが必要な現場でプロが排除されるのを黙認し,安い派遣を助長し,置き換え可能労働者を重宝に利用できるようにしてきたではありませんか。常に,利益は上に,リスクと責任は現場にでした。
自殺者対策も掛け声ばかり。こんな中でのJR事故の発生は,このような体制の象徴かもしれません。
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